皆さま、こんにちは。
普段、皆さまが参列されるお葬式は、祭壇がきれいに飾られていて、司会進行の人の声が響いて、滞りなく流れていくように見えるかと思います。

でも、どの業界でも同じだと思うのですが、お葬式にも「表の顔」と「裏の仕事」があるんです。
実はこの裏方のお仕事が一番大変で、ここが一つでも機能していないとお葬式ってできないんですよね。

ちょっと頭の中で数え上げてみるだけでも、本当にたくさんの裏方さんが関わっています。

  • 病院や警察から安全に故人様をお運びする「搬送の人」
  • 綺麗にお化粧をしてお着替えをお手伝いする「納棺師さん」
  • お花を仕入れて立派な祭壇を組み立てる「お花屋さん」
  • 返礼品を用意して、のしを付けて袋詰めする「ギフト屋さん」
  • お通夜や精進落としのお料理を作ったり運んだりする「調理・配膳の人」
  • 式場で案内をしてくれる「案内スタッフさん」
  • 全体の進行をする「司会の人」
  • お経をあげてくださる「お坊さん」
  • 最後の器になる骨壺を作る「職人さん」
  • 火葬場で静かにお仕事をしてくださる「火夫(かふ)さん」

これらを全部まとめて、ご家族と打ち合わせをするのが葬儀屋の担当者です。
ざっと考えるだけでも、これだけ多くの人が一人のご供養のために携わっていて、ひとつの「チーム」としてお葬式をお手伝いさせていただいているんだなぁと、つくづく実感します。

担当者だからって偉いわけじゃない。裏で威張ってしまう人への違和感

ここで、ちょっと勘違いしてしまう葬儀屋さんも実は多いんですよ。
全体をまとめる担当者だからといって、裏に回ると急に威張ってしまう人がいるんです。

確かに、チームをまとめてご葬儀を何事もなく終わらせる使命が担当者にはあるので、プレッシャーはものすごいです。
なんと言っても「失敗が許されないお仕事」ですからね。そうすると、ついつい頭に血が上ってピリピリしてしまう気持ちも分からなくはありません。

でも、リーダーがピリピリして威張っていたら、それぞれの持ち場の人が最高の力を発揮できなくなっちゃいますよね。

サッカーや野球の監督と比較するのも変ですが、ちょっと近い部分があると思います。
威張ってしまう担当者は、喪主様の前ではものすごくいい人なのですが、裏に行くと一緒に働くスタッフは本当に大変なんです。

私は長距離の搬送車も運転しますし、葬儀の担当者もしますし、経営も行っています。
だからこそ、一緒に働くスタッフみんながいかに気持ちよく働いてもらえるかを考えて、みんなで一つのお葬式を無事に送り出すことに集中したいんです。

時には「ここは違うよ」と指摘することも必要ですし、ただの仲良しクラブ(馴れ合い)になってもよくありません。
ですが、立場が上だからといって威圧するなんていうのは、私の中では言語道断です。
担当者は、ご家族の「こうしてあげたい」という気持ちを一番に考えて、それを各スタッフにしっかり共有してバトンを繋ぐことが、何よりも大事なんじゃないかなと思っています。

会社を売るのが目的?

そんな葬儀業界ですが、最近は時代の変化のスピードがものすごくて、色々なことが起こっています。 その中の一つが、葬儀社同士の会社の売買(M&A)です。

後継者がいなくて、せっかく築いた会社を無くさないために、仕方がなく会社を売る場合は全然いいと思うんです。
でも最近は、なんだか「マネーゲーム」の一環として会社を売り買いしているようなケースも実際にたくさんあります。

この前、本当にびっくりするようなお話を聞きました。
「最初から数年後に会社を高く売る目的」で葬儀社を立ち上げて、時期を見て売ってしまったという人がいるそうなんです。
その人曰く、「売れるなら何でもよかった。それがたまたま葬儀屋だっただけ」なのだとか……。

う〜ん、葬儀業界一筋でずっとやってきた私としては、なんだかとても残念で、寂しい気持ちになってしまいました。
これも人の解釈の違いなのかな?とも思いますが、あまりにもドライすぎて、正直ついていけません(笑)。
売る目的で会社を作るなんて、自分には全く考えもつかないことです。

いずれにしても、時代の変化の波がこの葬儀業界にも押し寄せているのは間違いのない事実です。

今はインターネットでお葬式を申し込む時代ですし、ホームページは絶対に外せない必需品になっています。
それはそれで便利で良いことだとは思います。

でも、だからこそ、昔の良き時代の「人と人との繋がり」や、それぞれの持ち場を守るプロへの敬意といった、アナログな役割分担も大切にしていきたいなと思うんです。
時代はぐるぐると回るもの。
デジタルで溢れている今だからこそ、いつかまた、こういった人の温もりや紙の良さのようなものが、見直される時代が来ればいいな〜と感じています。

皆さまの周りでも、「やっぱりアナログっていいよね」と思う瞬間はありませんか?
はるかはこれからも、ネットの便利さを使いつつも、中身は昔ながらの温かいチームワークでお葬式をお手伝いしていきたいと思っています!