こんにちは、はるかの遺体搬送の佐伯です。
東京や神奈川など関東圏から九州・熊本県へのご遺体搬送は、移動距離にして約1,200kmにおよぶ、国内でも最大級の超長距離搬送となります。
これほどの遠方へ故人様をお連れする場合、移動手段は大きく分けて「羽田空港からの航空機による空輸」と、「寝台車で本州から関門海峡を越えて走破する陸路搬送(陸送)」の2つの選択肢がございます。
30年の現場経験と数多くの九州搬送の実績をもとに、それぞれの特徴や費用の目安、メリット・デメリット、そしてスムーズなご安置を叶えるための重要なポイントを詳しく解説いたします。
1. 最短でご郷里へ。羽田空港からの「空輸ルート」と航空会社(ANA・JAL)の特性
関東から熊本県へお連れする場合、最も一般的なのが飛行機を利用した空輸搬送です。羽田空港から阿蘇くまもと空港へは主要航空会社(ANA・JAL)が就航しており、便数も確保されています。
当社ではこれまでの経験上、熊本便においては主にANA(全日本空輸)を利用することが比較的多くなっています。
これには空輸の現場ならではの明確な理由があります。
- ANA利用が多い理由(コンテナとお手続きの柔軟性)
飛行機にお棺を搭載する際、専用の航空コンテナにお納めするのですが、ANAのコンテナの方が構造上、お棺を納めた際に多少のゆとりを持って安全に固定することができます。
また、予約システムがWEBで完結するため、長距離搬送に必須となる各種書類関係の手続きが極めてスムーズに進むというメリットがあります。 - JAL(日本航空)を利用する場合の注意点
もちろんJALのフライトを利用することも可能です。
ただ、JALの場合は電話予約が基本となり、到着先での故人様のお引き渡しに絶対に必要となる「受付番号」が、当日のチェックイン完了後でないと確定しないというシステム上の特性があります。
この番号の共有タイミングなど、現地の受入葬儀社様との連携には少し細やかな配慮が必要となります。
空輸スケジュールとしては、朝の清々しい空気の中でご出発できる「午前便」を利用するケースが多く、ご家族の皆様も故人様と同じ飛行機に搭乗して一緒に熊本へ帰郷される形がお勧めです。
- 最短当日のフライトスケジュール
関東の病院や施設へのお迎え・お引き取りが「午前8時まで」に可能な場合は、当日の夕方以降の便に最短でお乗せすることが可能です。
お引き取り後は一度当社の安置室へ移動し、気圧変化に対応するための空輸専用の特別な納棺処置・エンゼルケアを行います。 - 到着先に応じた空港の使い分け(佐賀空港の視野)
ご遺族様が普段使い慣れている空港をご指定いただくのが一番ですが、もし熊本県内の到着先が「県北部(荒尾市・玉名市・山鹿市など)」である場合は、熊本空港よりもお隣の「佐賀空港」を利用した方が、現地の陸路移動が短くなりスムーズな場合もございます。
ご要望に合わせて柔軟に対応いたします。
2. 空輸搬送で見落としがちな注意点と、ご家族様へのお願い
飛行機でのご遺体搬送を進めるにあたり、ご家族様に必ず事前に進めていただかなければならない絶対条件があります。
それは、「熊本空港(または佐賀空港)まで、寝台車で故人様を迎えに来てくれる現地の葬儀社様をあらかじめ決定しておくこと」です。
航空会社の厳格な規定により、到着先での受け入れ業者が確定していないと、故人様のフライト予約(航空券の手配)自体がシステム上行えません。
また、空輸の場合は一見するとスマートに思えますが、以下のようなご家族へのご負担や費用が別途発生することを考慮しておく必要があります。
- 到着空港へ迎えに来てもらう現地葬儀社様へ支払う「お迎え費用(二次搬送費)」の発生
- 心身ともにお疲れの中で、遠方の現地葬儀社様を探し、電話や書類のやり取りをする手間と精神的負担
こうした手配の手間や、現地での二重の費用発生を考慮した結果、次に解説する「寝台車による陸路搬送」を選ばれるご家族様も決して少なくありません。
3. 出発地からダイレクトにご安置。「寝台車陸送ルート」の運行計画とタイムスケジュール
「飛行機の手続きが煩雑で心細い」「現地の葬儀社を慌てて探したくない」「住み慣れた自宅まで乗り換えることなく、慣れ親しんだ関東の地から1台の寝台車で真っ直ぐお連れしたい」というご要望にお応えするのが、寝台車による陸送(陸路搬送)です。
東京から熊本県までは約1,200km。所要時間は約16~18時間におよぶ過酷な行程となります。
だからこそ、当社では以下のような極めて綿密な運行計画を立て、安全第一でハンドルを握ります。
- 一般的な運行タイムスケジュール(翌日午前9時〜12時到着を希望される場合)
- 【前日 午後5時〜6時頃】 関東(東京・神奈川)をご出発。
- 【前日 午後11時頃】 新東名高速道路を西へ走り、大阪付近を通過。
- 【翌日 午前6時〜7時頃】 山陽自動車道を走り抜け、本州の最西端・関門橋(関門海峡)を通過。
- 【翌日 午前8時〜9時頃】 九州自動車道へ入り、福岡を抜けて熊本県内へアプローチ。
- 【翌日 午前9時〜12時頃】 熊本県内のご自宅、またはご指定の葬儀会館(到着先)へ無事にご安置。
道中は、合計6回以上の休憩を必ず設けます。
この休憩はドライバーの疲労回復や道路状況のチェックだけでなく、「故人様のお身体の状態チェック(ドライアイスの保冷効果の確認や追加処置)」を毎回必ず行うための極めて重要な時間です。
16時間を超える移動中、お身体の尊厳を完璧に保ち続けるためには、ドライアイスの管理や温度変化の把握が生命線となります。
そのため、熊本県への陸送には超長距離運行の経験豊富な代表の佐伯が対応いたします。
4. 空輸と陸送、それぞれの費用相場の目安
当社では、ご遺族様に余計な不安を与えないよう、走行距離や諸条件に応じた明確なお見積もりを事前に提示し、不透明な追加料金を一切排除した明朗会計を徹底しております。
- 【空輸搬送】の費用目安: 約26万円前後
※関東でのお迎え運賃、羽田空港までの搬送費、空輸専用の特別なご納棺処置、お棺代、航空貨物料金などが含まれます。
※別途、熊本現地での空港迎えの葬儀社費用がかかります。 - 【寝台車陸送】の費用目安: 総額 約50万円前後
※関東のお迎えから熊本の到着先までの全走行運賃、長距離専用の防水・保全処置、ドライアイス、および本州から九州までの実費高速道路代金(燃料費等含む)まですべて合算した総額の目安です。
陸送は一見すると費用が高額に思えるかもしれませんが、現地の葬儀社様へ支払う二次搬送費が発生せず、関東からご安置場所までダイレクトに同じスタッフがお連れするため、手続きの煩わしさが一切ありません。
精神的な安心感を最優先され、あえて寝台車による陸送を選ばれるケースも非常に増えています。
💡 故郷への長い道のり、最適な方法をご提案します
空輸による迅速な移動か、あるいは寝台車による温かみのあるダイレクトな陸送か。
どちらのルートにもそれぞれの良さがあり、ご家族の状況やご予算、お気持ちによって最適な答えは異なります。
私たち「はるかの遺体搬送」は、阿蘇の美しい山並みや、懐かしい思い出が詰まった熊本の地まで、故人様を最も安全な方法で、尊厳を大切に守りながらお送りいたします。
フライトの空き状況の確認、現地の受け入れ態勢の整え方、陸送の詳しい段取りなど、どのような些細な不安でも結構です。
まずは30年の実績を持つ私、佐伯に安心してお任せください。