こんにちは、はるかの遺体搬送の佐伯です。
東京や神奈川など関東圏から香川県へのご遺体搬送は、移動距離にして約600~700km、所要時間は約7~8時間におよぶ長距離の行程となります。
四国への搬送において、香川県は寝台車による陸路搬送が最もスケジュールをコントロールしやすく、スムーズにお連れできる最適な地域です。
30年の現場経験をもとに、確実なルート選びや費用相場、迅速なご安置を叶えるための大切なポイントを詳しく解説します。
1. 到着先で使い分ける「瀬戸大橋」と「淡路島」の2大ルート
関東から香川県を目指す際、当社では香川県内の到着先の位置(東部か西部か)によって、瀬戸内海を渡るルートを明確に使い分けています。
- 【瀬戸大橋ルート】坂出市から西の地域(丸亀市・多度津町・観音寺市など)
到着先が香川県の西部方面である場合は、山陽自動車道を進み、岡山県の倉敷ジャンクション(JCT)から瀬戸中央自動車道へ入り、瀬戸大橋を渡って坂出市側からアプローチするルートが最もスムーズです。 - 【淡路島経由ルート】高松市などの東部地域(さぬき市・東かがわ市など)
到着先が県庁所在地である高松市やそれより東の地域である場合は、神戸淡路鳴門自動車道を利用して淡路島を縦断し、大鳴門橋を渡って徳島県側から高松自動車道へ入るルートを選択します。
道中は合計2~3回の休憩を挟みますが、これはドライバーの休息だけでなく、「故人様のお身体の状態チェック(ドライアイスの効き具合の確認等)」を行うための極めて重要な時間です。
また、交通量が非常に多く慢性的な渋滞が発生しやすい「京都・大阪付近」を通過する際は、行楽シーズンなどの混雑状況を事前に考慮し、出発時間を最適なタイミングに調整して運行いたします。
2. 香川県への搬送費用相場と「事前納棺」が必要な理由
当社では、走行距離や諸条件に応じた明確なお見積もりを事前に提示し、不透明な追加料金を一切排除した明朗会計を徹底しております。
- 寝台車搬送費用の総額目安: 28万~32万円前後
基本料金、走行距離に応じた運賃、長距離専用の各種処置、お棺代などを含んだ目安です。到着先の正確な住所によって変動いたします。
別途、実費の高速道路代金・本四道路などの橋梁通行料がかかります。
本州から海を渡る超長距離運行となるため、お身体の安全を第一に考え、「事前のご納棺」をご家族にお願いしております。
お棺にお納めすることは、長時間の移動による揺れや衝撃から故人様のお身体を物理的に守るために必須です。
さらに、ドライアイスの保冷効果を最大限に密閉して発揮させることができるため、お身体の状態を最適に保ったまま安心して搬送することが可能になります。
3. なぜ?「あえて旅支度をしない」「手を組ませない」独自の保全理由
当社の長距離搬送では、事前のご納棺の際あえて一般的な「旅支度(白装束へのお着替えや死に装束の用意)」を完全には行いません。
また、故人様のお手を胸元で組ませる一般的な形をとらずにお連れいたします。
これには、プロとしての深い理由があります。
- お姿や作法を「現地の風習」に合わせるため
葬儀やご遺体の扱いに関する作法は、地域や宗派によって驚くほど異なります。
香川県内でも「お棺に入った状態で到着したのち、現地の葬儀社様の手によって一度お棺からお出しし、住み慣れたご自宅のお布団へ再度お寝かせする」という風習を持つ地域が珍しくありません。
現地の作法に完璧に沿うことができるよう、あえて事前の旅支度は行わずにお連れいたします。 - ドライアイスの効果を最大化し、現地の湯灌(ゆかん)に備えるため
お腹まわりに当てるドライアイスの保冷効果を最大限に高めるため、お手を組ませずに搬送いたします。
お手を組んでしまうとデッドスペースが生まれ、お身体を芯から冷やす効率が下がってしまうからです。
また、香川に到着した後に現地の葬儀社様の手で「湯灌(お身体を綺麗に洗い清める儀式)」や「改めての納棺儀式」を行う際、お身体が固くなりすぎてお姿を整えづらくなるのを防ぐ目的もあります。
一見するとご家族様には少し違和感があるお姿に見えるかもしれませんが、すべては「大切な故人様のお身体を、最も綺麗な状態のまま、確実にご郷里へお連れするため」の専門技術です。
何卒ご理解をいただけますと幸いです。
4. ご家族の移動スケジュールと現地葬儀社様への事前連絡
香川県へご帰郷される際、多くのご家族様は当社の寝台車が陸路を走っている間に、新幹線(岡山経由)や羽田空港からの飛行機(高松空港利用)などの公共交通機関を使って先に向かわれます。
先にご郷里へ到着し、地元の葬儀社様と「葬儀会館の安置室を利用するのか、住み慣れたご自宅に安置するのか」を含めた受け入れの打ち合わせを済ませて待たれているところへ、当社の寝台車が到着するという流れが最もスムーズです。
地元の葬儀社様へ事前に連絡を入れられる際は、「東京の業者で、すでにお棺に納棺を済ませた状態で搬送されてくる」という旨を予めお伝えしておいていただけますと、到着後の引き継ぎや現地の安置ベッド・枕飾りの準備が非常にスムーズになります。
💡 通年を通して安定した搬送が可能です
香川県へのルートは、東北や信州などのような冬期の極端な積雪・路面凍結リスクが少なく、年間を通じて非常にスケジュールが安定している地域です。
しかし、700km近い長旅だからこそ、お身体の保全と丁寧な段取りが不可欠です。私ども「はるかの遺体搬送」は、穏やかな瀬戸内の海と讃岐の山々が見える懐かしい故郷の地まで、故人様を最も安全なルートで、尊厳を大切に守りながらお送りいたします。
わからないことや段取りへの不安など、どのような些謝なことでも、私、佐伯にご相談ください。