こんにちは、はるかの遺体搬送の佐伯です。

今回は、数ある長距離搬送の中でも「難易度が高い」と言われる、青森県への搬送についてお話ししようと思います。

青森へお送りする場合、大きく分けて「陸路(寝台車)」と「空輸(飛行機)」の二通りがあるのですが、実はこれ、季節によってかなり慎重に選ばないといけないんです。

1. 陸路で行くなら「深夜の出発」が基本

寝台車で青森を目指す場合、所要時間の目安はだいたい9時間〜12時間ほど。
「お昼頃にご自宅や式場に着きたい」というご要望が多いので、逆算すると深夜の0時〜2時くらいに当社所在地の神奈川県大和市を出発することになります。

道中は、東北自動車道をひたすら北上します。
「常磐道はどうなの?」と聞かれることもありますが、常磐道は1車線の区間があるため、何かあるとすぐに通行止めになってしまうリスクがあるんです。
ですので、私たちは確実な「東北道」を基本ルートにしています。

途中で2回、必ず30分ずつの休憩を取るのですが、これはドライバーの休憩だけではありません。
大切なのは「故人様のボディーチェック」です。
お体の状態に変化はないか、ドライアイスの効き具合は大丈夫か……。
出発前に長距離専用の特別な納棺をしっかり施しているので、基本的には大きな変化はありませんが、やはり自分の目で確認しないと安心できません。

夏場だと、郡山(福島)あたりで夜が明け始め、仙台を過ぎる頃には朝の7時。
八戸は合計9〜10時間、青森市内なら11時間、本州最北端の大間までとなると12〜13時間はかかります。

2. 冬場の搬送は「時間の読み」が命!

特に気をつけたいのが、冬場の搬送です。
東北の冬は、高速道路の通行止めやチェーン規制が日常茶飯事。
盛岡から北は日が出ている時に時間を調整して走行します。夜や深夜は危険すぎるので走りません。
そして陸路で行く場合は、通常より3〜4時間は余裕を持ったスケジュールを組むようにしています。

「少しでも早く帰らせてあげたい」というお気持ちもよく分かりますが、雪道の搬送は無理が禁物。
葬儀の日取りも、できるだけ余裕を持った設定にしていただくよう、ご家族としっかり打ち合わせをさせていただきます。

3. スピードの空輸、でも「サイズ」に注意

冬場の雪を避けるために「空輸(飛行機)」という選択肢もあります。
主に青森空港や三沢空港を利用しますが、ここで注意が必要なのが「お棺のサイズ」です。

青森便はJALの運行が多く、貨物室のサイズが非常にシビア。
基本的には「6尺サイズ」のお棺でないと載せられない場合が多いんです。
「6.25尺」になると機材により不可の場合もあります。
また、飛行機も雪での欠航やダイヤの乱れがよくあるので、私たちも常に最新の運航情報をチェックしながら段取りを組んでいます。

空港に到着してから、地元の葬儀社様が引き取るまでには着陸から1時間ほどかかりますので、ご家族は直接「式場やご自宅」へ向かっていただくのが、一番スムーズな流れですね。

青森への搬送は、私たちプロでも気が抜けない、難易度の高いルートです。
だからこそ、事前の準備と「もしも」の時の代案が欠かせません。

「冬の青森に連れて帰りたいけれど、大丈夫かな……?」 そんな不安をお持ちの方は、まずは一度ご相談ください。
季節や天候に合わせた、一番良い方法を一緒に考えさせていただきます。

それでは、また!